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じょーじ船瀬のどゆ意味このソング Virtual insanity 2023/01/16 #102 23-02

今週はジャミーロクワイのバーチャル・インサニティをお届けします。

ジャミーロクワイはロンドン郊外のイーリング出身のアーティストで、ボーカルのジェイ・ケイによる一人バンドです。ジャミーロクワイは同時に彼のステージネームでもあります。ジャミーロクワイは1985年、15歳から友人とシンセサイザーやドラムマシンを使ったデモテープ作りにハマり、1992年にレコードデビューしました。当時のロンドンのクラブシーンがディスコ音楽や映画音楽中心で、ビッグネームのバンドの二番煎じのような音楽ばかりだった中、ファンキーな出で立ちでバキバキのダンス、そしてその歌声ということで大きなインパクトで迎え入れられました。

歌われる曲に込められたメッセージは環境問題が多いですね。ジャミーロクワイの名前ですけど、日本語的にはジャミーロ・クワイと区切りがちですが、これ、実はジャム・イロクワイが正しい発音ですw

イロクワイ(イロコイとも発音します)というのはネイティブ・アメリカンの部族の一つで、ニューヨークの北側を中心に住んでいる部族です。「物事の判断をするときには『七代先の子孫のためになることか?』という観点で考える」というネイティブ・アメリカンの教えは有名な話ですが、これが伝わっている部族がイロクワイ諸族です(厳密には複数の部族をまとめてイロクワイと呼ぶので諸族としました)。

環境問題に関心が深いジェイが、イロクワイ諸族と即興のジャムセッションしたいという意味を込めてファンキーで温かみのある造語を考えたのだそうです。

そして今日の曲、バーチャル・インサニティは「仮想の狂気」という意味です。

曲も映像も、なんか未来っぽい感じがします。この曲は札幌か仙台か本人もはっきり覚えていないようなんですが、寒くて人影のない地上の大通りと地下に張り巡らされた大きな地下街の雑踏からインスパイアされた未来都市を歌っているんだそうです。ウォークマン、カップヌードル、カローラフィールダーのCMに使われていましたからみなさん聞き覚えがあると思いますよ。

~~~~~

あーそうそう、世の中のことについてちょっと言わせてくれよ

面白いことがいろいろあるんだ

大きいと思っていたことが小さかったり

どんな魔法にかかったんだ?っつー話さ

もちろん俺はこの世界を愛してるって感じかな

わかんねーけど

息苦しいし、この先にはもうなんにもないんじゃねーの?

この世は変わらない

だってさ、俺たち自分が得することばっかり考えて、与えることをしねーじゃん

だからこの先世界は悪くなるばかりさ、ほれ、見てみ

この狂った世界をさ

なんで俺らの半数は罪にまみれてしまったのか

与えることを考えればいいだけなのにさ

未来は仮想の狂気の中にある

いつもなんか余計なハイテクを求めている

あれ?音が聞こえなくなったぞ?

あぁ俺たちが地下に住んでいるからか?

どうしてこんなことになっちまったのか時々考えるんだ

でもどこから始めたらいいのかさえわかんねー

どっかの誰かが作りやがっためんどくさい決まりを全部なしにしたいもんだ

自分の子供の肌の色を自由に決められたらいいけど

そんなのは自然の摂理に反しているか

そんなことは昔のやつらの言うことだ

今はもう祈ることしかできない

今は新しい摂理が必要なんだと思う

おいおい、また新しい歪みを作り出すなんて正気じゃないぜ

そんな未来でいいのか?

そう、これはもう仮想狂気とでも呼べばいい

仮想現実なんてもんじゃない

でもまぁそれも悪くないかもな

ほら そんなに悪い物じゃない

分かってるさ

俺たちのこの世界はどうせ何もかもが間違ってるんだし、

何も考えないことほど最悪なことってないじゃん?

アホほど最悪なことはないと思うわけよ

だって俺らは仮想狂気の世界に生きているんだから

こういう考え方どうよ?

~~~~~

世の中を舐めたような曲調や外見なんですけど、いいこと言ってますよね。「何も考えないことほど最悪なことってないじゃん?」ですよ。七代先のことまで考えて判断しろってことなんですね。

さて、そのネイティブ・アメリカンというと、アリゾナ、ユタあたりのナバホインディアンの居住区みたいな枯れた土地に追いやられて住んでいるイメージが強いと思いますけど、実はネイティブ・アメリカンたちは北米大陸全土に約500種族が住んでいるんです。エスキモーもそうなんですけど、イロクワイ諸族のようにニューヨーク近くにもいるんですよ。

みなさんネイティブ・アメリカンの言葉をどれくらい知ってますか?トーテムポールとか、ミサイルのトマホーク、それにエスキモー語のカヌーとかも思い浮かびますよね。それにアメリカ50州のうち、イギリスやフランス、それにスペイン由来の州名もあるんですけれど、それよりも圧倒的に多い27州がネイティブ・アメリカンの言葉からつけられているんです。テキサス、オクラホマ、オレゴン、アリゾナなんかがそうなんです。そして更に更に、

さぁみなさん、椅子から転げ落ちないようにびっくりする準備をしてください。トマト、チョコレート、ポテト、バーベキュー、タバコ、ハリケーン、イグアナ、ピラニア、これ全部ネイティブ・アメリカンの言葉が語源なんです。

何も考えないことほど最悪なことってないとボクも思うんですけど、考えることの第一歩は「なぜか?」を掘り下げていくことから始まると思います。

漢字は表意文字なので、自動的に名称の意味が見えますが、外国語(カタカナ)の名前の意味って考えたことはありますか?外国語の名前だってちゃんと意味はあるんです。

上にあげたアメリカの州名以外にも、どうにもこうにも英語やフランス語、スペイン語っぽくないのがたくさんあるでしょう?それらにだってちゃんと意味はあるんです。それらがネイティブ・アメリカン由来の名称です。

語源を調べてみるっておもしろいですよ。

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